HPB1610 遊戯室
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[ストーリー]
キャサリン・アレンデールは、ハンサムな夫・デイヴィッドと幸せな結婚生活を送っているように
周囲から思われていた。
しかし、実際は好きな服も着られず、デイヴィッドに言われるがままに従う生活だった。
そんな二人の子供のジャネッタのことを、デイヴィッドは他の男の子供だと疑っているようだった。
躾はどんどんエスカレートし、やがてはジャネッタを遊戯室に閉じ込めて鍵まで閉めるようになった……。
[感想]
外面と裏腹に家の中では変貌するデイヴィッド。ちょっと怖いサスペンスだった。
物語の序盤から、全然事件らしいものが起こらず退屈に感じていたが、
狂気は徐々に進行し、異様なデイヴィッドの人物像を形作っていく。
あまりミステリーっぽくはないけれど、小説としてはアリなんじゃないかと思う。
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