HPB1365 わが職業は死
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邦題 : わが職業は死
原題 : DEATH OF AN EXPERT WITNESS
著者 : P・D・ジェイムズ
訳者 : 青木 久惠
装幀 : 勝呂 忠
初版 : 1981/01/31
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[ストーリー]
ホガッツ法科学研究所の生物部長エドウィン・ロリマーは、有能の人物であったが
彼に対する人間関係はいいものとは言えなかった。
そんな彼が研究所内で木槌で殴られて殺されていた。
しかも研究所は厳重に戸締りされており、エール錠、インガソル、警報装置の安全錠の3つの施錠状態から
研究所のことを知る人物の犯行と思われた。
捜査に乗り出したダルグリッシュだが、職場関係や女性関係で犯行の動機を持つ関係者は多かった。
ダルグリッシュは関係者への尋問を繰り返し、ほつれた事件の糸を解きほぐしていく。
[感想]
ガチガチの密室ものかと思ったらそうではなかった。
パズルのピースのようにバラバラ散りばめられた事実(伏線)が徐々に集まっていき、
静かに事件は解決に至る。
派手さは見られないが、伏線の散らし方がうまいと感じた。
読み応えはあるし、伏線を確認しながら再読してもおもしろいと思う。
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