50年かけてハヤカワ・ポケット・ミステリの全巻読破を目指します。

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HPB726 ものはためし

邦題 : ものはためし

原題 : TRY ANYTHING ONCE

著者 : A・A・フェア

訳者 : 鷺村 達也

装幀 : 上泉 秀俊

初版 : 1962/09/30





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[ストーリー]

 ある殺人容疑の裁判を担当していた地方検事補のロンリー・フィッシャーが モーテルで殺されていたいた事件に関連し、 ドナルド・ラムはある依頼を持ちかけられる。
 それは、殺人当夜、そのモーテルに泊まっていたカールトン・アレンの代わりに また同じモーテルに同じ偽名で同じホステスと一緒に泊まり、 警察から事情を聴取されて欲しいというものだった。
 カールトン・アレンは、高名な事業家の娘と結婚しており、 ホステスとモーテルに行ったこと隠したいらしい。
 最初は嫌がっていたラムだが、同じ探偵社のバーサ・クールに勧められて
「ものはためし」と依頼を受ける。

 ラムはカールトン・アレンたちが泊まった部屋の指紋を採取し、 やがて、その部屋の指紋の一つが殺されたロンリー・フィッシャーのものであることをつきとめる。
 しかし、事件当夜モーテルに泊まっていたカーロッタ・シェルトンの策略にはまり、 ラムは恐喝及び強姦未遂容疑で警察に捕まってしまう。



[感想]

 軽快なテンポで物語が進む。
 ガチガチの本格ミステリではないけれど、計算されて謎が散りばめられていて 二転、三転しておもしろい。
 警察にいたぶられながらもラムが奮闘し、最後はロンリー・フィッシャー殺しの 犯人にたどり着くわけだが、その展開が急だったのでちょっと驚いた。